MATHIDALIVE(マティダライブ)で高校生たちの熱気に撃たれる~宮古島旅行記1その①

初めて宮古島を訪問する。

昨日(3月11日)、宮古島空港に午後の便で到着した。
宿へタクシーで向かったが、ちょうどホテルについたのが4時前。
近くに市民劇場があり、本日の催し物が「MATHIDALIVE(マティダライブ)」。
なんでも宮古島の高校生が歌やダンスを披露する発表会で、今年で十年目だそうだ。
だから、題してMATHIDA10(マティダテン)。
ネーミングに魅かれて、入場した。
料金は500円。
実は、この安い値段に魅かれて、と言ったほうが正確だ。
さて、プログラムのほうは、ヒップホップ調のダンスあり、

オリジナルのハードロックあり、ギターの弾き語りあり、

沖縄太鼓のエイサーあり、でなかなか飽きさせない内容だ。
司会も宮古高校の2年生の二人組で、なんでも、

すべて高校生と高校OB・OGたちの手作りとのこと。
演奏や演技の最後に、出演した高校生たちが司会者に促されて感想を言う。
緊張のせいか、あまり気の利いたことを話せる学生が少ないように感じた。
また、本人たちもミスを自覚して恥じ入る素振りの男子も見受けられた。

この「MATHIDALIVE(マティダライブ)」を観覧して、よかった。
不覚にも涙が流れた。
なまじプロの演奏だと、ミスが気になるし、

どうしても上手い下手の評価を下しながら見てしまう。
でも、このライブはほとんどが素人の高校生だ。

見る方も肩の力を抜いている。
彼ら、彼女らは、自由で伸び伸びとしている。
そして、何よりパフォーマンスを楽しんでいる。

巧くなくても、失敗しても、
これでいいんだ。
歌やダンスは、自由で楽しいものだ。
観客にもその楽しさが伝わればいい。
私も十分に分け前に預からせてもらえた。
若い人たちの初々しさにほだされた。
そして、何より、他の若者たちのライブと異なるのは、

ここが沖縄の離島ということだ。
舞台には高校三年生の姿も見えた。
今回が高校生活最後のライブだと感想を述べる者も何人かいた。
彼ら、彼女らの中には卒業して就職や進学が決まって、この島を出る者がいる。
生まれ育った島を離れ、島の人間でなくなる。
だからこそ、このライブは特別なものだ。
そんな思いで舞台を眺めると、格別の感慨が沸き起こる。

宮古島での最初の経験がこのライブだった。
私の中にこの島に対する強烈な第一印象が刻印された。

ちなみに思わずホロリときたのは、2番目に登場した「まさすけ」という学生の演奏で、ブルボンズのハワイハワイハワイという曲。
歌い口が訥々としていて素朴で、

特に詩情溢れる歌詞の味わいに、初めて聴く曲なのに、感動した。

原曲を以下に貼っておきます。
興味を持たれた方はご視聴ください。

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